池田屋突入(その12)・・・沖田総司、倒れる

沖田総司、倒れる
2階に残った沖田総司は5人の浪士を相手にしました。他の者が次々と逃げる中、その場に残った浪士達はさすがに腕に自身があったのでしょう。一人が沖田に斬りかかってきました。

しかし、剣術においては天才的ともいわれた沖田の敵ではありませんでした。数回、刀を交えた沖田は、あっさりとこの浪士を斬り倒してしまいました。そして、残りの4人にとりかかったとき、沖田の体に異変が生じます。激しく咳き込み、喀血(かっけつ)、呼吸もままならない状況になりました。

戦闘不能となった沖田は、ついに立っていることさえも困難となり、斬り倒したばかりの隊士の上に倒れ込んでしまいました。

本来ならば、4人の浪士は、この時沖田に斬りかかるはずでしょうが、沖田の剣の冴えを見せつけられた浪士たちは既に戦意を失ってました。

沖田の体に異変が生じると、チャンスとばかりにその場から逃げ去ってしまいました。

そして、沖田が倒れるとともに2階での戦闘は終了しました。

この時、沖田総司を襲った病とは?
沖田総司が、池田屋事件の最中、喀血し戦線を離脱したことはよく知られています。また、ここで発生した病気は、死因ともなった肺結核という説が一般的に知られています。

しかし、もし、喀血によって倒れるほど肺結核の病状が進行していたとすれば、この池田屋事件から4年後の慶応四年まで生きられないとする説もあります。その説では、この時の病因を暑さなどからくる貧血ではないかと提起されています。

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