【大河ドラマ新選組のあらすじ】
第11回〜第20回

第11回「母上行ってきます」 (3月21日放送)

 文久3年(1863年)2月5日、江戸。
 勇(香取慎吾)らが浪士組として京へ出立する日が迫っていた。つね(田畑智子)と連れ立って、養父・周斎(田中邦衛)の隠居所を訪ねる。快く送り出そうとする周斎だが、養母のふで(野際陽子)は相変わらず厳しい言葉を浴びせる。なぜ、そうまでして…と問うふでに対して、勇は、武士以上に武士らしく生きることが自分の願いだからだ、と答える。また、勇は、道場の支援者である小島鹿之助(小野武彦)から、上洛を思い留まるよう説得されるが、決意を変えようとしない。

 試衛館の食客の面々が挨拶や身辺整理に追われる一方で、みつ(沢口靖子)は、皆を案じる気持ちと自分が浪士組に参加できない悔しさから、何とか彼らが簡単に出立出来ないように触れ回るが、どうすることもできない。

 歳三(山本耕史)や源三郎(小林隆)らとともに多摩の縁者に挨拶回りに赴いた勇は、その足で実家に立ち寄る。そこで勇は、兄の宮川音五郎(阿南健治)から名刀・虎撤を贈られる。勇らはすぐに刀が本物ではないと見破るが、自分の旅立ちを精一杯の気持ちで送り出そうという兄の厚意に胸を熱くし、心が引き締まる。

 一方その頃、浪士組設立の首謀者・清河八郎(白井晃)は、生涯の友と誓った山岡鉄太郎(羽場裕一)に秘めていた本心を打ち明ける。清河は、勇たち浪士組を己の目的を成就させるのための先兵として使おうと目論んでいた。
 翌日、ふで(野際陽子)の呼び出しを受けた勇は、つねと二人で隠居所へ向かう…。

第12回「西へ!」 (3月28日放送)

 文久3年(1863年)2月8日、江戸。
 浪士組が京都に向けて出立する日がやって来た。集合場所の伝通院では、各組の編成が発表される。しかし、博徒ですら責任ある役を与えられているにもかかわらず、勇(香取慎吾)は無役の一浪士扱いで、歳三(山本耕史)たちはぶ然とする。試衛館道場主としての勇の面子もあり、山南(堺雅人)は、知り合いの浪士組幹部・山岡鉄太郎(羽場裕一)に直談判するが、らちが開かない。浪士組の人事や編成は、提唱者の清河八郎(白井晃)が一手に握っていた。そのことを知った歳三は勇を役付けにするために一計を案じ、「浪士組に入れるように取り計らう」と言って捨助(中村獅童)から五十両を騙し取る。

 一方、我が物顔で振舞う清河の影響力を弱めようと考えた佐々木只三郎(伊原剛志)は、清河が立案した東海道を通っての上洛行程を強引に中山道に変更してしまう。これに怒った清河は、本隊と別行動を取ると宣言する。実は清河には、自分抜きで浪士組がまとまるはずがないとの自信があり、高見の見物を決め込もうとしていた。また、組の編成に難癖をつけた芹沢鴨(佐藤浩市)が粕谷新五郎(伊吹吾郎)に力づくで諌められるなど、出立前の舞台裏では男たちが激しくせめぎ合っていた。そんな男たちの諍い(いさかい)など露知らず、勇の妻・つね(田畑智子)や歳三を慕うお琴(田丸麻紀)らは、旅立つ男たちの身を案じる…。

第13回「芹沢鴨、爆発」 (4月4日放送)

 文久3年(1863年)2月10日、中山道・本庄宿。京都へ向かう浪士組の先番宿割*の任に就いていた勇(香取慎吾)は、思わぬ苦境に立たされていた。

 そもそも「浪士組を清河八郎(白井晃)の思い通りにさせまい」とする佐々木只三郎(伊原剛志)が、出立間際になって上洛経路を変更したために宿の確保がままならないのだ。そんな勇を助けようと駆けつけた歳三(山本耕史)が試衛館の面々を動員し、巧みな差配で何とか全員の宿を確保する。勇の存在を認めさせて浪士組内で確たる地位に就かせたい ― そう考える歳三は、勇を支えることに全力を傾ける。

 しかし、浪士達は一筋縄ではいかぬ我がまま者ばかり。冷静沈着な山南(堺雅人)ですら、横柄な浪士との間で一触即発の事態になりかかる。

 また、芹沢鴨(佐藤浩市)は、普段から佐々木ら幹部に反発し、道中でも素行不良を繰り返していた。そこで佐々木は、宿割りを利用して芹沢を仲間と切り離そうとするが、そこに悪い偶然が重なったことで芹沢は激怒する。

 その夜、芹沢が宿場のど真ん中で巨大な焚き火を始め、宿場中が騒然とした空気に包まれる。いつ火事が起きてもおかしくない状況の中、事態を収めようとする勇は、燃え盛る炎を前に身体を張って芹沢と対峙する…。
*先番宿割 ・・・本隊に先行し、必要な宿の確保や宿泊者の割り振りを行う係。

第14回「京へ到着」 (4月11日放送)

 勇(香取慎吾)ら浪士組が到着した京都では、足利将軍家の木像の首が三条河原にさらされるなど、長州を中心とした尊攘浪士の暗躍により幕府の権威は著しく失墜。そんな中、京都守護職・松平容保(筒井道隆)は京の治安回復に向け、神経をすり減らす日々を送っていた。

 その頃、勇や芹沢(佐藤浩市)たちは、京都郊外の壬生にある八木源之丞(伊東四朗)邸に寄宿することになる。八木家では、娘のひで(吹石一恵)に当分男装させ、万一のことが無いように防御線を張っていた。京に到着した浪士組の主だった者は、隊の提唱者・清河八郎(白井晃)に呼び出され、朝廷への建白書に署名をさせられる。それが、幕府ではなく朝廷に忠誠を誓うことを願い出るという内容であることに気づいた山南(堺雅人)は、清河の後ろ盾になっている幕臣・山岡鉄太郎(羽場裕一)に真偽を確かめる。そんな情勢下、芹沢はさっそく京都の町で不逞浪士と斬り合いを演じる。一方の勇はと言えば、八木家の家族に剣術を教えたり、江戸にいた以上にのどかな時間を過ごしていた。幕臣・佐々木只三郎(伊原剛志)は、到着後の清河の言動に不快感を露にするが…。

第15回「行くか、残るか」 (4月18日放送)

 清河八郎(白井晃)の真意が、“浪士組を朝廷のために働く兵にする”ことにあったと露見し、幹部の佐々木只三郎(伊原剛志)らは清河の思惑通りにさせまいと、浪士組全員の江戸帰還を決定をする。

 その頃、のん気に京都生活を始めた勇(香取慎吾)ら試衛館の面々は、寄宿する八木邸の主・源之丞(伊東四朗)らから毛嫌いされていた。ある理由から男装している八木家の一人娘・ひで(吹石一恵)は、総司(藤原竜也)たちから男だと思われ、剣術の指導を受ける羽目になってしまう。

 一方、山南(堺雅人)からもたらされた情報で、浪士組の江戸帰還が決まったと知った歳三(山本耕史)は、京都に残って自分たちだけの浪士組を作ろうと勇に持ちかける。勇はことの次第を芹沢鴨(佐藤浩市)に打ち明けるが、芹沢は勇たちと行動を共にすることを断わる。しかし、清河が浪士組の面々を集めた場で江戸への帰還を宣言すると、勇たちだけではなく芹沢までもが清河に反旗を翻して京都に残ると言い出す。
 「浪士組が京都を後にする」と聞いて胸をなでおろしていた八木家の人々は、勇たちだけは残留すると聞き落胆する。一旦自分たちの進む方向を定めた芹沢らは、「清河を斬る」と息巻くが…。

第16回「一筆啓上、つね様」 (4月25日放送)

 京都の勇(香取慎吾)から、江戸に残る妻・つね(田畑智子)のもとに一通の手紙が届く。その文面から、勇の養父母、近藤周斎(田中邦衛)とふで(野際陽子)、沖田みつ(沢口靖子)らは、京都での勇たちの奮闘ぶりに一喜一憂する。
その頃、京都では「将軍警護」を理由に京に留まろうとする勇や芹沢(佐藤浩市)らの動きが原因で、清河八郎(白井晃)率いる浪士組は江戸への出立を幕府から止められていた。「浪士組全員の江戸帰還」が前提となっていたからだ。浪士組が身動き取れなくなっている隙に、自分たちで新たな浪士組を結成しようと、歳三(山本耕史)ら試衛館の面々が仲間を増やすための勧誘を始める。偶然再会した斎藤一(=かつての山口一/オダギリ ジョー)も勇に誘われて浪士組に加わる。 

 一方、勇たちが寄宿する八木家では、「壬生浪士組」なる看板を掲げられたうえ、勇らが幕府の預かりではなくなることから生活費の面倒まで見る羽目になる。主の源之丞(伊東四朗)ら一家は降ってわいた災難に困惑する。

 そんな八木家の人々の思いはいざ知らず、上洛して二条城に入る将軍家茂の警護をしようと意気揚々の勇たちだったが、遠くから野次馬のように行列を見物することしか出来ず、厳しい現実に直面する。また勇らと行動を共にして京都に残留した芹沢鴨(佐藤浩市)は、八木邸からほど近い前川邸*に暮らすお梅(鈴木京香)の怪しげな存在が気になり始めていた。そんな折、山南(堺雅人)の発案から、勇と芹沢は会津藩主で京都守護職の松平容保(筒井道隆)に面会を求めることになるのだが…。
*前川邸 …後に、八木邸と同様に壬生浪士組の屯所として借り上げられることになる。

第17回「はじまりの死」 (5月2日放送)

 文久3年(1863年)3月25日、京。
“会津藩お預かり”となった勇(香取慎吾)や芹沢(佐藤浩市)ら浪士組は、会津藩主・松平容保(筒井道隆)に謁見し、励ましの言葉をかけられる。また、
会津藩側から「勇たちが身を寄せている壬生の地に伝わる“壬生狂言”を一緒に鑑賞して親睦を深めたい」との提案があり、八木家の当主・源之丞(伊東四朗)が狂言を披露することになる。

 順風満帆の船出かと思われた浪士組だったが、早くも問題を抱えることになる。浪士組の正式名をどうするのかや誰を組長にするかで、試衛館の面々と芹沢一派、根岸友山(奥村公延)一派の主導権争いが持ち上がったのだ。そんな中、歳三(山本耕史)は、勇を頭に立たせようと奮起を促すが、勇の人の良さもあり前途は多難。

 その夜、狂言鑑賞の最中に、浪士組の一員・殿内義雄(生瀬勝久)が、江戸に帰還した佐々木只三郎(伊原剛志)の命を受けた見張り役であることが発覚する。「殿内を斬る」と息巻く芹沢を制した勇は、殿内に会って事情を尋ねる。苦しい胸中を吐露した殿内は、勇の説得に折れ、京に残って浪士組の一員として忠勤に励むことを約束する。

 ところが、旅装でいずこかへ向かおうとする殿内を芹沢が見咎めたことから、事態は思いも寄らぬ方向へと向かう…。

第18回「初出動! 壬生浪士」 (5月9日放送)

 勇(香取慎吾)を訪ねて、坂本龍馬(江口洋介)が壬生の八木邸にやって来る。日本の将来のためには海軍が不可欠だ、と力説する龍馬。そうした龍馬の日本の将来を見据えた行動とは対照的に、浪士組では試衛館の面々と芹沢(佐藤浩市)らとの間で、誰を局長にし誰を副長にするかなど、内輪の主導権争いが続いていた。そんな争いとは無縁な総司(藤原竜也)は前川邸に居候している菱屋の愛人・お梅(鈴木京香)に憧れを抱く。総司に想いを寄せる八木家の娘・ひで(吹石一恵)は、自分が女であることを隠していることもあり、ひとり気を揉む。八木源之丞(伊東四朗)ら壬生の名主達は、村の風紀を乱す者としてお梅を排除しようとするが、意外な成り行きで、お梅は八木邸に移ることになる。また、平助(中村勘太郎)は、浪士組の結束を固めるために芹沢一派との親睦を深める手立てを考えるようにと命じられ、相撲で交流を図ろうと考える。

 その頃、京の町では、長州の久坂玄瑞(池内博之)らが幕府を揶揄(やゆ)する“数え歌”を記した立て札を掲げて庶民の人気を博していた。その内容に激怒した京都守護職の松平容保(筒井道隆)は、浪士組に立て札の撤去を命じる。山南(堺雅人)は、立て札の撤去は今後長州との敵対を意味する、と説く。しかし、勇はすでに覚悟を決めており、断固取り締まるべしという芹沢らとともに出動する…。

第19回「通夜の日に」 (5月16日放送)

 勇(香取慎吾)らが世話になっている八木家では、姑の久(正司歌江)がひん死の床に就いていた。源之丞(伊東四朗)をはじめ家族らが見守る中、臨終を前に左之助(山本太郎)が呼ばれ、久は心を許した左之助に見守られながら安らかに息を引き取る。

 その翌朝、文久3年(1863年)4月8日。勇(香取慎吾)の申し出により、久の葬儀一切を浪士組で取り仕切ることになった。歳三(山本耕史)と山南(堺雅人)の差配でてきぱきと段取りが決められていく。総司(藤原竜也)は、芹沢(佐藤浩市)にも葬儀の手伝いを促すが、逆にお梅(鈴木京香)の見ている前で子供扱いされる。

 通夜の準備が進む中、永倉(山口智充)は、勇に島田魁(照英)という男を引き会わせる。浪士組への入隊を志願する島田を、勇は快く仲間に迎え入れる。早速、通夜の手伝いを頼まれた島田は、僧侶を迎えに出向くが、京の街は地理不案内で四苦八苦する。

 そんな中、“立て札”の一件で因縁のある長州藩士・久坂玄瑞(池内博之)が仲間を引き連れて弔問に訪れる。八木家とは何の関わりもない久坂が姿を見せたことをいぶかる勇たち。「なぜ自分たちの邪魔をするのか」と問う久坂に、「上様をないがしろにすることは許せない」と言葉を返す勇。両者の緊張は高まり、事態は一触即発の様相を見せる…。

第20回「鴨を酔わすな」 (5月23日放送)

 大坂沖へ向かう将軍警護の任に就くことになった勇(香取慎吾)たち浪士組は、「この機会に」という芹沢(佐藤浩市)の提案で揃いの羽織を新調することになる。勇の意見で柄は赤穂浪士の討ち入り装束と同じ“だんだら模様”に、色はお梅(鈴木京香)の意見に芹沢が賛成して浅葱色に決まる。

 勇たちが大坂へ出立したその日。芹沢は、浪士組に帯同している会津藩の広沢富次郎(矢島健一)から、強引な方法で商家から金を借りていることを非難されるが、逆に、都合良く浪士組を使おうとする広沢たちのやり方を糾弾する。

 一方、歳三(山本耕史)の命を受けて壬生に残留した山南(堺雅人)や総司(藤原竜也)らは、 芹沢一派が不在の間に勢力を拡大を図るために新入隊士の募集を行い、河合耆三郎(大倉孝二)や松原忠司(甲本雅裕)らを加入させる。
 その頃大坂では、龍馬(江口洋介)が勇の宿を訪ね、「清河八郎(白井晃)が江戸で佐々木只三郎(伊原剛志)によって暗殺された」と話す。その後、勇らは龍馬の誘いで長州の桂(石黒賢)と顔を合わせるが、初対面の芹沢と桂の間でいさかいが起きる。弁の立つ桂が芹沢の“痛い所”を突いたため、両者は一触即発となるが、その場は何とか事なきを得る。しかし、夜になっても芹沢の怒りは収まらず…。
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