【大河ドラマ新選組のあらすじ】
第31回〜第40回

第31回「江戸へ帰る」 (8月8日放送)

 勇(香取慎吾)は、松平容保(筒井道隆)の命により将軍上洛を幕閣に談判するため、永倉(山口智充)らを連れて江戸へ向かう。勇が永倉を同行させたのには、先日の‘建白書’の一件以来ぎくしゃくしがちな隊内の空気を察し、永倉と歳三(山本耕史)を一時的に引き離そうというねらいもあった。

 その頃、龍馬(江口洋介)は薩摩藩の大島吉之助(=後の西郷隆盛/宇梶剛士)を相手に、長州や会津らと手を組んで強い日本を作り上げよう、と説得を試みていた。

 江戸に到着した勇は試衛館を訪ね、つね(田畑智子)や みつ(沢口靖子)、周斎(田中邦衛)、ふで(野際陽子)ら懐かしい面々と再会する。その後、松前藩邸を訪ねた勇は、老中格の松前伊豆守(大石継太)に将軍上洛の件を切り出すが断られてしまう。伊豆守が内々に語った、その“理由”に、勇は言葉を失う。

 一方、勇のいない京では隊の引き締めを図ろうとする歳三が建白書の一件を“謀反”と決め付け、山南(堺雅人)の反対を押し切り、下書きした(平畠啓史)を切腹させる。仲間内の争いに終始する新選組に対する山南の思いは急激に冷めていく。そんな時、偶然出会った遊女のおすず(鈴木砂羽)に山南は心惹かれていくが…。

第32回「山南脱走」 (8月15日放送)

 勇(香取慎吾)は、自分の留守中に隊士を切腹させてしまった歳三(山本耕史)を強く責める。歳三の強引なやり方に、山南(堺雅人)や永倉(山口智充)らも一層不満を募らせていた。

 また、江戸から門人たちを引き連れて伊東甲子太郎(谷原章介)が新選組に加わる。勇の絶大な信頼のもと、伊東は新選組の参謀に就任するが、当の伊東は、新選組を自らの野望実現のために利用しようと密かに企んでいた。

 歳三から、手狭になった屯所を西本願寺に移すという計画が発表されるが、隊内で意見が割れてしまう。山南は由緒ある寺院を力で制することに反対し、永倉も山南の意見に同調する。結局、山南も弁が立つ伊東に言い負かされ、屯所の移転話が具体的に動き始める。

 一方、会津本陣では、藩主・松平容保(筒井道隆)の呼びかけで勇や見廻組の佐々木(伊原剛志)、薩摩藩の西郷(宇梶剛士)らが集められ、時勢について意見が交わされる。そこで勇は、亡き佐久間象山ゆずりの攘夷論を述べる。

 新選組の中に居場所を失い虚無感を募らせていた山南は、江戸に戻ってもう一度己の進むべき道を考えたいと話すが、歳三は、その願い出を拒否する。歳三には、隊内での台頭著しい伊東に対抗するためには山南が必要との思いがあった。

 やがて、覚悟を決めた山南は、恋人の明里(鈴木砂羽)を連れて京の街から姿を消す…。

第33回「友の死」 (8月22日放送)

 勇(香取慎吾)の命を受け、総司(藤原竜也)が脱走した山南(堺雅人)の後を追うことになる。出発前、総司は勇から、「草津まで行って見つからない場合は深追いするな」と命じられる。その言葉に総司は、勇と、自分を追手に推した歳三(山本耕史)の“ある思い”を察する。

 一方、山南は、恋人の明里(鈴木砂羽)と二人連れで、道中を楽しむかのようにのんびりと進んでいたため、すぐに総司に追いつかれてしまう。総司の姿を目にした山南は、潔く自分の運命を受け入れる。

 京へ戻った山南に、勇は断腸の思いで切腹を申し付ける。永倉(山口智充)と原田(山本太郎)が猛反対し、他の隊士や八木家の当主・源之丞(伊東四朗)らも山南の助命を求める。しかし、歳三はそうした声を抑え、あくまで法度に則って山南に切腹をさせようとする。山南は自分の介錯を総司にしてほしいと願い出る。刻々と切腹の時が迫るが、そんななかでも山南は最後まで隊のことを案じ、若い隊士たちに「隊の活動を書き残し、正しい記録を後世に伝えてほしい」と言い付ける。

 勇や土方のやり方にどうしても納得のいかない永倉と原田は、見張り役の島田(照英)を欺いて山南を逃がそうとする。それを拒否した山南は、逆に、自分亡き後の新選組を頼む、と二人に後を託す。やがて、切腹の刻限が訪れる…。

第34回「寺田屋大騒動」 (8月29日放送)

 勇(香取慎吾)は、ついに深雪太夫=お幸(優香)の身請けを決心する。また永倉(山口智充)も、親友の恋人だった芸者の小常(小西美帆)を呼び寄せる。勇がお幸を迎えるために伏見の寺田屋を訪れていたその頃、江戸から勇の妻・つね(田畑智子)と総司(藤原竜也)の姉・みつ(沢口靖子)が、突然、京へやって来る。

 ふたりは新選組の屯所を訪ね、永倉や左之助(山本太郎)ら懐かしい面々との再会を喜び合う。また、つねは養子となる周平(浅利陽介)とも初めて対面する。勇の居場所を知ったふたりは、駕籠を飛ばして寺田屋へと向かう。

 勇の前でつねとお幸が鉢合わせになってはまずい、と考えた歳三(山本耕史)と総司も急いで後を追う。

 お幸の到着と時を同じくして、つねたちの駕籠も寺田屋に到着する。思いもよらぬ訪問者に仰天する勇だったが、お登勢(戸田恵子)とおりょう(麻生久美子)の機転でその場をしのぐ。

 しかし、ひょんなことからお幸の存在がつねたちに知られてしまう。源三郎(小林隆)や歳三は、何とかして勇とお幸のことをごまかそうとするが…。

第35回「さらば壬生村」 (9月5日放送)

 勇(香取慎吾)たち新選組の探索を逃れて潜伏していた桂(石黒賢)だったが、長州への帰郷を伝えようと仲間と接触したところを新選組に急襲されてしまう。桂は何とかその場から逃れるが、ある長州の浪士が松原忠司(甲本雅裕)の手にかかって命を落とす。浪士は死に際に、妻に届けて欲しいと言って松原に金を託す。

 新選組は住み慣れた八木邸から西本願寺へ屯所を移す。これをきっかけに隊士たちの日常にも小さな変化が起きる。勇はお幸(優香)のために別宅を構え引越しをする。その最中に永倉(山口智充)がやって来て、自分もおその(小西美帆)という女性を大坂から招き寄せると告げる。そんな勇と永倉に触発されたのか、左之助(山本太郎)も想いを寄せる まさ(はしのえみ)に何度目かの告白をするものの、なかなか想いは届かない。

 一方、歳三(山本耕史)は八木源之丞(伊東四朗)に頼まれ、源之丞の娘・ひで(吹石一恵)に総司(藤原竜也)のことを諦めてほしいと話し、想いを断ち切らせようとする。松原は、斎藤(オダギリ ジョー)の忠告を聞かずに自分が殺めた男の妻女に金を届けに行く。

 そうした中、京の片隅では坂本龍馬(江口洋介)らが、会津藩を除いて長州藩と薩摩藩を結びつけるべく動き始めていた…。

第36回「対決見廻組!」 (9月12日放送)

 勇(香取慎吾)たち新選組が、京の町で不逞浪士の取り締まりに力を入れていたある日、総司(藤原竜也)率いる一隊が長州の協力者で「天狗」と呼ばれている男を追い詰める。しかし、佐々木只三郎(伊原剛志)の率いる見廻組と鉢合わせになり、手柄の奪い合いでもめているすきに肝心の「天狗」を取り逃がしてしまう。その際、総司は「天狗」の正体が顔見知りの捨助(中村獅童)であることを知る。後日、佐々木が新選組の屯所を訪ね、勇たちとそれぞれの巡回地域について話し合いが持たれる。公儀直参の見廻組と浪士上がりの新選組とは違う ― 京の町の大半や要所を見廻組が受け持つという佐々木の草案に、勇たちは反発を覚える。

 そんな中、新選組隊内では参謀の伊東甲子太郎(谷原章介)が、元々自分の門人だった平助(中村勘太郎)を引き戻し、一派閥を形成しつつあった。また勇の養子となった周平(浅利陽介)は、期待に応えようと日々の鍛錬に勤しむが仲間から妬まれ苦労していた。

 勇は、松平容保(筒井道隆)から、様子が怪しい薩摩藩の動静を探るように命じられ、西郷吉之助(宇梶剛士)に面会する。真意を質す勇に、西郷は決して本心を見せず、煙に巻く。

 ある夜、祗園界隈で火災が起こり、消火のために出動した新選組と見廻組との間で主導権争いが勃発するが…。

第37回「薩長同盟締結!」 (9月19日放送)

 勇(香取慎吾)が西本願寺の屯所で、日常の些細なやりとりに頭を悩ませている頃、下関では龍馬(江口洋介)らの仲介で、薩摩藩と長州藩が手を結ぶかどうかの会談がもたれるが、薩摩の西郷(宇梶剛士)が桂(石黒賢)の前に姿を現さず、物別れに終わってしまう。

 また、新選組では、歳三(山本耕史)が隊士の松原(甲本雅裕)を、「殺した浪士の妻・お初(清水美那)に近づいているのは、法度破りではないのか」と糾弾し、切腹する、しないの騒ぎとなる。

 お初は、呼び出しを受けてやって来た松原を油断させて夫の復讐を図ろうとする。胸騒ぎを覚えて急行した斎藤(オダギ リジョー)は瀕死の松原にとどめを刺し、お初を斬り捨てる。二人の死は、「歳三が松原を追い詰めて心中に至らせた」ということで処理される。最後までお初を救おうとした松原や、松原の仇を討った斎藤、そして自らが悪者となることで全てを収めようとした歳三…勇はそれぞれの思いをしっかりと受け止める。

 会津藩から坂本龍馬捕縛の命を受け、勇は伏見の寺田屋を御用改めするが、女将・お登勢(戸田恵子)の機転で阻まれてしまう。自分が囮とは知らぬ捨助(中村獅童)が新選組の注意を惹き付けている間に龍馬は薩摩藩邸に入る。
 勇たちの知らぬところで、時代は大きく動き出そうとしていた…。

第38回「ある隊士の切腹」 (9月26日放送)

 勇(香取慎吾)の幼なじみの捨助(中村獅童)は、自分を捨て駒に使った桂(石黒賢)への復讐に燃えていた。その捨助の手引きで、寺田屋に潜伏する龍馬(江口洋介)は伏見奉行所の捕り方に襲撃されるが、おりょう(麻生久美子)のとっさの機転で難を逃れる。

 幕府の長州藩に対する処分が決定し、処分通達のために広島へ向かう幕府の重臣に同道することになった勇は、伊東甲子太郎(谷原章介)を伴って京を発つ。

 勇の誘いを断って京に残った観柳斎(八嶋智人)は、密かに西洋軍学の知識を修得しようと考え、高価な翻訳書を手に入れるために勘定方の河合耆三郎(大倉孝二)から強引に隊の公金を融通させる。同じ翻訳書を手に入れようとしていた歳三(山本耕史)は観柳斎に先を越されたことを知る。金の出所を不審に思った歳三の命で現金と帳簿の照合が行われ、五十両の不足が発覚してしまう。

 厳しく事情を問い詰められる河合だが、観柳斎に頼まれたことを明かそうとはせず、実家からの送金で埋め合わせると約束する。河合に与えられた猶予は十日。期日までに金が届かなければ、法度に背いた咎(とが)で河合は腹を切らねばならない。

 左之助(山本太郎)や平助(中村勘太郎)らは、何とか河合を救おうと金策に走るが思うに任せない。責任を感じる観柳斎は返本に行くが、自分の立場を脅かしつつある伊東一派の者がその本を狙っていると聞き、返本を止めてしまう。また、永倉(山口智充)らは、勇のいない間に土方が独断で切腹を行うことに不満を強める。

 そんな中、河合はただひたすら実家から金が届くのを待ち続ける…。

第39回「将軍、死す」 (10月3日放送)

 勇(香取慎吾)の養子・周平(浅利陽介)は、実兄・谷三十郎(まいど豊)から新選組からの脱走を誘われるが断わる。そして三十郎は、追手の斎藤(オダギリ ジョー)によって斬殺される。

 一方、薩摩・霧島では、寺田屋遭難の折に傷を負った龍馬(江口洋介)が、恋人のおりょう(麻生久美子)とひと時の安らぎを得ていた。また、京都では、捨助(中村獅童)が見廻組・佐々木只三郎(伊原剛志)に自分を売り込み、奉公人として働くことになる。

 新選組では、左之助(山本太郎)がまさ(はしのえみ)と夫婦になり、試衛館以来の仲間たちに祝福される。ぎくしゃくしていた歳三(山本耕史)と永倉(山口智充)の関係も、左之助とまさの祝宴の席では昔の様に打ち解け、和やかに過ごしていた。

 そんな中、今度は浅野薫(中村俊太)が周平を強引に脱走の仲間に引きずり込む。偶然、その一部始終を目撃していたお幸(優香)の機転で、この一件は大事にならず、浅野も斎藤の配慮で命をつなぎ密かに出奔する。源三郎(小林隆)の必死の嘆願によって切腹を免れた周平は、近藤家との養子縁組を解消されたものの、引き続き‘周平’を名乗るように勇から言い渡され、一から出直すことになる。

 そんな騒ぎの中、松平容保(筒井道隆)に呼び出された勇は、幕府の屋台骨を揺るがす知らせに驚愕する…。

第40回「平助の旅立ち」 (10月10日放送)

 慶応二(1866)年の暮も押し詰まった頃。“孝明帝(中村福助)崩御す”の突然もたらされた知らせに、勇(香取慎吾)や松平容保(筒井道隆)は愕(がく)然となる。容保らの、そして幕府の良き理解者であり後ろ盾であった孝明帝の死は、幕府方の行く末に暗い影を落とす。

 また、お幸(優香)も勇に看取られながら短かった生涯を閉じる。新選組の内部では、伊東甲子太郎(谷原章介)が離脱を決意し、平助(中村勘太郎)の立場は複雑なものになっていく。伊東は一派の旗揚げを画策し、永倉(山口智充)や斎藤(オダギリ ジョー)を取り込もうとするが、“策士策に溺れる”の例えどおり、永倉や斎藤の心を掴むことができず、目論見は外れてしまう。

 副長の歳三(山本耕史)は、そうした伊東の不審な動きを察知し、勇にも警告する。隊内での評判を落としている武田観柳斎(八嶋智人)が、この騒ぎを収めようと伊東の説得に当たるが失敗する。伊東も背水の陣で勇と歳三の前に出向き、自分が一派を率いて動こうとするのはあくまで長州の動静を探るためだ、と苦しい言い訳をする。勇は伊東の弁明を鵜呑みにしてやることで、仲間内で無駄な血を流さずに済む道を選ぶ。伊東の新選組離脱が正式に認められたことで平助はますます悩み、総司(藤原竜也)に苦しい胸のうちを明かすが…。
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