【大河ドラマ新選組のあらすじ】
第41回〜第49回

第41回「観柳斎、転落」 (10月17日放送)

 勇(香取慎吾)を筆頭に、新選組の面々が幕府直参として新しく召し抱えられることになる。名実ともに“武士”と認められた新選組であったが、日頃から隊内での評判の悪い観柳斎(八嶋智人)が厚遇されたことで永倉(山口智充)らの不満が募り、観柳斎は一切の処遇を返上する。

 そんな中、数名の若手隊士たちから「自分たちは近藤局長の出世に利用されたのではないか」と不満を打ち明けられた観柳斎は、「新選組を抜けて伊東甲子太郎(谷原章介)が結成した御陵衛士に移るように」と勧める。しかし、伊東は新選組を離脱する際に勇たちと交わした取り決めを盾にして受け入れを拒み、両者の仲介役を買って出た観柳斎は面目を失う。行き場を失った離脱隊士たちは会津藩(京都守護職屋敷)に駆け込み、新選組から御陵衛士への移籍を直訴するが、先行きに絶望してその場で切腹する。事の顛末を聞き知った観柳斎は隊を抜け出す。

 新選組のいざこざをよそに、伊東は龍馬(江口洋介)に接近を図り、平助(中村勘太郎)を龍馬の護衛に付ける。当の龍馬は無血での政権禅譲を目指して薩長に働きかけるが、武力で政権を取ろうと考える西郷(宇梶剛士)らにとっては目障りな存在となりつつあった。

 落ちぶれ果てた姿で見つかった観柳斎は、末に勇に許されて隊に戻るものの何者かの手によって斬殺されてしまう。繰り返される仲間内の争いに、勇は胸を痛める。そんな勇のもとに、一つの明るい知らせが届く。監察の山崎(桂吉弥)が、亡くなったお幸(優香)の実妹・お孝(優香・二役)を見つけ出したというのだが…。

第42回「龍馬暗殺」 (10月24日放送)

 勇(香取慎吾)ら新選組は、西本願寺の計らいで不動堂村に新しい屯所を構える。その頃、龍馬(江口洋介)の献策が基となり、徳川将軍家は朝廷に対し大政奉還を行なう。それを朝廷への挑戦と受け取った岩倉(中村有志)は、目障りな龍馬を抹殺せよと西郷(宇梶剛士)らに命じる。

 歳三(山本耕史)は、今後の給金の支払いを心配し、佐々木只三郎(伊原剛志)は龍馬を斬ると息巻く。当の龍馬は、海援隊の隊士三百人と京都に入ったという偽情報を自ら流し、近江屋に潜伏する。

 新選組では、周平(浅利陽介)がそりの合わない大石鍬次郎(根本慎太郎)と剣術の試合を行うことになり、総司(藤原竜也)からの猛特訓を受けた周平は勝利をおさめる。
 ある日、大目付の永井尚志(佐藤B作)を訪ねた勇は、龍馬が徳川にとって不可欠な存在になっていると聞かされ、内々に龍馬の身を守れとの命を受ける。しかし薩摩からの密告によって、龍馬が近江屋に潜伏していることを知った佐々木ら見廻組の襲撃を受ける。勇の指示で、龍馬を護衛するために左之助(山本太郎)と永倉(山口智充)が近江屋に駆けつけるが……。

第43回「決戦、油小路」 (10月31日放送)

 かつて勇(香取慎吾)の下で新選組参謀を勤めた伊東甲子太郎(谷原章介)。新選組と袂を分ち、自ら御陵衛士を率いる伊東は、尊攘派志士たちの会合に参加する。席上、持論を披露しようとする伊東だが、“元新選組”であることを嫌う公家の岩倉(中村有志)から屈辱的な扱いを受ける。そんな伊東に薩摩の大久保(保村大和)は、「岩倉の信用を勝ち取るために、近藤勇を斬れ」と迫る。 

 伊東は策を弄して勇の暗殺を企てるが、間者として御陵衛士に加わっていた斎藤(オダギリ ジョー)の通報で企ては新選組の知るところとなる。伊東は、平助(中村勘太郎)を使者として新選組へ送り、勇と二人で会いたいと申し入れる。二人きりの場で油断した勇を殺害するつもりでいた伊東だったが、勇を殺しても自分の立場は何も変わらないと気づかされ、和解して帰っていく。

 しかし、話し合いによって決着したことを知らない大石鍬次郎(根本慎太郎)らの襲撃によって伊東は命を落す。言い訳の出来ない状況で伊東が落命したことを知った歳三(山本耕史)は御陵衛士と雌雄を決する覚悟を決めるが、試衛館以来の仲間である平助だけは助けるようにと指示を出す。

 新選組は伊東の遺体を引き取りに現れた御陵衛士を七条油小路の辻で待ち伏せる。両者の激しい斬り合いの中、永倉(山口智充)たちは何とかして平助を逃そうとするが…。

第44回「局長襲撃」 (11月7日放送)

 薩長の動きを封ずるべく先手を打って大政奉還を行った徳川幕府。しかし、薩長が朝廷を動かして王政復古の大号令を発したため、逆に徳川方は窮地に立たされてしまう。こうした状況の中、勇(香取慎吾)は、松平容保(筒井道隆)から「薩摩を討つ」との意気込みを聞かされる。
 新選組屯所では、勇が隊士たちに徳川幕府が無くなったことを説明し、歳三(山本耕史)は来るべき大戦に向けての準備を始める。

 二条城へ登城した勇は、徳川慶喜(今井朋彦)に意見を求められる。徹底抗戦を主張する佐々木只三郎(伊原剛志)と、戦は避けるべきという勇の意見は激しくぶつかる。結局、慶喜は京都を出て大坂城に入る決意をし、勇に二条城を守れと命じる。慶喜の命に従い入城しようとする新選組だったが、水戸藩によって入城を拒まれる。改めて永井尚志(佐藤B作)に指示を仰いだ勇は、隊を率いて伏見に布陣することになる。

 二条城を出た勇は、京の町で龍馬の妻だったおりょう(麻生久美子)に命を狙われる。勇は龍馬を暗殺したのは新選組ではないと話し、おりょうには龍馬の妻として誇り高く生きてほしいと諭す。

 一方、勇の別宅に静養している総司(藤原竜也)は御陵衛士の残党に踏み込まれるが、お孝(優香)の機転で事なきを得る。しかし、京の町で所用を済ませ伏見への帰路についた勇を、復しゅう心に駆られた御陵衛士の残党が待ち受けていた…。

第45回「源さん、死す」 (11月14日放送)

 御陵衛士の残党に襲撃を受けた勇(香取慎吾)は、手傷を負って伏見奉行所へと戻り、歳三(山本耕史)の命で隊士の山崎(桂吉弥)が治療に当たる。
命に別状はないが右腕が上がらなくなるかもしれない、という山崎の言葉に歳三は取り乱す。歳三や永倉(山口智充)らに後を任せ、周平(浅利陽介)のことを源三郎(小林隆)に託し、医師・松本良順(田中哲司)の治療を受けるために勇は病身の総司(藤原竜也)を伴って大阪城へ向かう。

 大坂城に入った勇は、永井尚志(佐藤B作)から、薩長との戦が不可避になったことを知らされる。佐々木(伊原剛志)も新遊撃隊を率いて出陣し、ついに鳥羽伏見で戦端が開かれる。剣豪揃いの新選組だつたが薩長軍の砲弾の前では歯が立たず、後退を余儀なくされる。

 数日後、淀に布陣した新選組は、“錦の御旗”を立てた薩長が“官軍”として進軍してくるのを目の当りにする。“錦の御旗”に刃向うことは逆賊になることを意味する ― ひるむ幕府軍に、薩長は容赦なく攻撃を浴びせる。歳三は隊士に退却を指示するが、周平が逃げ遅れてしまう。その時、降り注ぐ銃弾の雨で身動き取れなくなった周平を救うため、源三郎は、単身、薩長軍の前に立ちはだかる…。

第46回「東へ」 (11月21日放送)

 勇(香取慎吾)は、戦場で銃弾を受けて大坂城に運び込まれた佐々木(伊原剛志)と対面する。佐々木は徳川の命運を勇に託し、息絶える。

 その頃新選組は、態勢を立て直すために大坂城へ向かっていた。そんな中、歳三(山本耕史)は機密書類を処分するため、斎藤(オダギリジョー)と山崎(桂吉弥)を伴って京の屯所に戻る。薩長の探索の手が迫り、歳三らは身動き取れなくなるが、その窮地を救ったのは壬生の八木源之丞(伊東四朗)だった。

 一方、左之助(山本太郎)も京に舞い戻り、身重の女房・おまさ(はしのえみ)にひと時の別れを告げる。また、永倉(山口智充)もおその(小西美帆)の家を訪ねるが、無残な姿を目のあたりにして怒りを爆発させる。

 大坂城へと急ぐ歳三らだが、伏見の辺りで薩摩の斥候に追跡され、山崎が手傷を負う。たまたまその場に居合わせた捨助(中村獅童)の機転で、一行は寺田屋に逃げ込み、女将のお登勢(戸田恵子)の手助けで何とか大坂城にたどり着く。

 勇が決断を下し、新選組は幕府の軍艦で江戸に引き上げることになる。隊旗を先頭に掲げて大坂城を後にする新選組を、男装した八木ひで(吹石一恵)が見送る。江戸へ向かう軍艦の中、幕府の衰退を察して皆が今後を憂える中、山崎がひっそりと息を引き取る。

 江戸に帰還した勇は、松平容保(筒井道隆)から徳川将軍家が恭順の意を決定したと聞かされる…。

第47回「再会」 (11月28日放送)

 恭順謹慎を決めた将軍が江戸を去り、勇(香取慎吾)ら新選組には、江戸で官軍を迎え撃とうとする主戦派の期待が集まっていた。しかし、江戸を戦火にさらしたくない勝海舟(野田秀樹)は甲府への出陣を命じ、隊の名を甲陽鎮撫隊と改めさせる。新選組を捨て駒にしたい勝の本音を悟った勇は、反論することなく命に服する。松平容保(筒井道隆)に謁見した勇は、いずれ大軍を率いて会津の戦に加勢すると約束する。

 療養中の総司(藤原竜也)も勇に直訴し、甲府へ同行する。進軍の途中、多摩に立ち寄った勇らは大歓迎を受け、つかの間、故郷に錦を飾る。その中にあって、「官軍に先を越されるのではないか」と永倉(山口智充)はひとり気を揉む。 

 不幸にも永倉の予感は的中し、勇らが勝沼に進軍した頃には、官軍に甲府城を占拠されていた。敵の攻撃に手も足も出ない中、勇は“刀の時代の終わり”を実感する。

 歳三(山本耕史)が援軍を求めに行くが、明らかに不利な戦況に、永倉は会津に助けを求めに行こうと提案する。しかし、会津には援軍として向かいたいという勇との間で意見が対立する。その頑なな態度に、永倉は勇と袂を分かつことを決意し、左之助(山本太郎)と共に隊を去って行く…。

第48回「流山」 (12月5日放送)

 勇(香取慎吾)は徳川家を預かる幕臣・勝海舟(野田秀樹)から、江戸近辺より立ち去るようにと命令され、新選組を下総流山に移動させる。さらに、新政府軍の探索の目を逃れるため、勇は“大久保大和”、歳三(山本耕史)は“内藤隼人”と名乗り、新たに隊士を募って態勢の立て直しを図る。

 同じ頃、勇と袂を分かった永倉(山口智充)は、死んだと思っていた市川宇八郎(八十田勇一)と合流。左之助(山本太郎)は、京都に残した妻・まさ(はしのえみ)の元へ戻っていく。総司(藤原竜也)は、看護しているお孝(優香)に支えられながら、江戸で静養を続ける。見舞いのために立ち寄った斎藤(オダギリジョー)に総司は、刀の時代が終わる前に新選組で働けたことは幸運だったと話す。

 一方、流山に駐屯する勇たちを怪しんだ新政府軍は、薩摩の有馬藤太(古田新太)を派遣して内情を探らせる。有馬の武装解除要請を受け容れてみせることで一件落着かと思われたが、新政府軍の中に「京で勇の姿を見た」と言う者が現れ、取り調べを受けるために勇は新政府軍の陣に出頭しなければならなくなる。絶体絶命の状況で、勇は潔く身元を明かして切腹する道を選ぼうと考えるが、そんな勇に歳三は、「死ぬ気で嘘をつき通して生き延びろ」と説得する。一世一代の大芝居を打つことになった勇は、同志たちの想いを背負って、大久保大和として新政府軍の陣に出頭するが…。

第49回(最終回)「愛しき友よ」 (12月12日放送)

 新政府軍に捕らえられた勇(香取慎吾)は、板橋宿に移され、坂本龍馬暗殺への関与や甲陽鎮撫隊の顛末(てんまつ)などを詮議される。調べに対し、勇は、龍馬暗殺への関与を否定。さらに、甲陽鎮撫隊は独断で率いたと話し、勝海舟(野田秀樹)の名前を口にせず一身に責任を被る。
 歳三(山本耕史)は、斎藤(オダギリジョー)らを会津の松平容保(筒井道隆)のもとへ向かわせ、自らは危険を覚悟で江戸に舞い戻る。捨助(中村獅童)は、勇の奪還に板橋宿へ乗り込もうとしない歳三たちと袂を分かつ。
 江戸に着いた歳三は、勝に、勇の助命嘆願に力を貸してほしいと頼むが断られてしまう。徳川への恨みを一身に引き受けて多くの命を守るために死ぬ ―
それができるのは勇だけなのだ、と勝は語る。逆に歳三は、榎本武揚らの軍勢と行動を共にし、蝦夷へ渡って幕臣の意地を貫いてくれと勝から頼まれる。
 勇の身元を徳川家に照会した新政府軍に対し、「預かり知らぬ」という返答が届く。その結果、勇は切腹ではなく斬首と決まり、その首は京の三条河原にさらされることになる。それは、勇が武士として最期を遂げることを許されず、罪人として処罰されることを意味していた。
 処刑の日、歳三は島田(照英)らと新政府軍との戦いを続け、療養中の総司(藤原竜也)は刺客の襲撃を受けお孝(優香)を失う。また、容保の命を受けた斎藤は、勇の首を奪還するために京へとひた走る。刑場では、新選組の隊服に身を包んだ捨助がひと暴れし、勇より一足先に死地へ旅立つ。
 そして勇は、つね(田畑智子)、ふで(野際陽子)、音五郎(阿南健治)らが見守る中、最期の時を迎える。
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